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読書録

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高浜虚子の世界 『俳句』編集部編 

 高浜虚子の世界 『俳句』編集部編   角川学芸出版 1800円

没後50年記念出版 100余名が書き下ろす豊饒な世界と銘打って、
平成21年4月20日に発行されています。
編集部編の高浜虚子著書目録・高浜虚子略年譜がついています。

膨大な俳句数、著作の多さから、虚子の全体像をみることはむずかしいし、
時間がかかることだと思っていました。
それが高浜虚子没後50年という年に生き合わせたことで、
高浜虚子像をコンパクトに俯瞰できるムックを手にとることができました。
『俳句』編集部編ということで、実力のある俳人たちがいろいろな角度から
高浜虚子について語っています。
これから虚子の俳句を読みなおそうと考えている人にはもってこいの副読本。


高浜虚子は嫌い・・・身近に聞く言葉です。
私も俳句を始めたころに〈酌婦来る火取虫より汚きが〉などに抵抗をおぼえました。
それは俳句の鑑賞の方法を知らずに散文として読んでいたからなのですが。
おかしなもので第一印象の残滓が虚子俳句とわたしの間に今もただよっています。
これから、虚子の印象がどうかわるかを楽しみに読んでゆきます。
by m4s1o3u6e2n9t1n7y | 2012-04-16 07:36